単にアルコールとしてワインを売って飲んでいただくのだけが私たちが求めるところではなく、ワインを通して皆様が幸せなひとときをすごせるよう、一貫して貢献していきたいと願っています。それはワインそのもののクオリティであり、味覚であり、香りであり、場所であり、人であり、ワインに関係する全ての状況において私たちは心を配っていきます。
正直なところ、ワインは皆でワイワイ飲むのが一番楽しいし美味しいと思います。
産地や醸造家やヴィンテージに拘るあまり、ワインはなんだか難しく高価なものとしての印象が強くなりがちで敬遠される方も多いのではないでしょうか。実は私はワインがとても嫌いでした(何が好きかわからなかったから)。ワインを語る人も嫌いでした(薀蓄が多いから)。
しかしある日本人醸造家の作るビオのソーヴィニヨンブランを飲んだ瞬間から、私の考えが全く変わってしまいました。そのワインは自然に体の細胞のすみずみまでに浸透して行き、その美味しさで思わず顔がほころび、そして家族にも「飲んでみたら?」とすすめ、会話が増え、心がほどけていったのです。
それは久しぶりの感激でした。土地の力は葡萄の力となり、それはワインを通して、私たちの力になりうるのだと確信しました。無農薬、無添加、有機などのオーガニック、ビオロジック、ビオデナミが至上と言っているのではありません。畑の管理、葡萄の栽培、醸造、ボトリング、輸送、販売などワインが私たちの口に入るまでにはさまざまな人間の手を渡り歩きます。その過程の途中で、誰かが、楽をしたいから、大量生産したいからと薬をたくさん使い、安いからコンテナの温度も気にしないで輸送したりしたワインだったら…感激するワインに成長しません。
ワインは、子供と同じです。良く育てれば良く成長し、人々のために役にたてるのものとなります。だからこそ、私たちはあえて、自然の力を最大限に発揮すべく、人の力を最大限に使ったワインを探しました。それが、自然派なのか、どうか、オーガニックなのかどうかは論じるまでもありません。ただ、私たちは、一番大事な人に飲ませたいワインを探しています。ですから、私たちができることは、同じ思いでワインを造っている醸造家を探し、その子供であるワインが苦しくならないよう、定温コンテナで輸送し、出番が来るまでワインセラー仕様の倉庫で寝かせる…そんなことくらいしかできませんが、精一杯のワインへのはなむけであります。
私たちの思い
Big Smile Makes Us Happy, And With Wines.
笑うかどには福来る、そこにワインがあればなおさら。